こちらでは2021年3月8日(月曜発売)週刊少年ジャンプ14号の最新話「逃げ上手の若君」7話のネタバレを紹介していきます。
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漫画「逃げ上手の若君」前話までのあらすじ
1333年、鎌倉幕府総帥の北条高時の息子である北条時行は、逃げ足の速さと隠れることという「逃げ」の才覚に優れていました。
しかし、武士の取り柄を持たないため、武士たちに期待されていませんでした。
そんなある日、足利尊氏の謀反により、わずか二十四日で鎌倉幕府が滅亡してしまいます。
諏訪頼重一行の助力により生き延びた時行は、鎌倉幕府の後継者として生き延び、天下を取り返すという決意をします。
時行と同い年の弧次郎、亜也子、雫との親交を深めるという課題を出され、狩りに出た4人。
飢饉続きで戦や殺人が頻発したことの影響で、人の味を覚え、人を狩る、巨大な牛鬼に遭遇しますが、見事撃退することで絆を深めました。
その裏で、信濃守護に小笠原貞宗が任命され、動きを見せています。
漫画「逃げ上手の若君」7話のネタバレ
時行の戦い方
戦車隊、歩兵隊、弓隊、槍隊というような分業がなかった鎌倉時代には、1人の武士がすべての武器を扱えることが必須とされていました。
時行もまた、これから戦場に身を置く大将として、武器の扱いが求められます。
時行は真剣な面持ちで刀を振り上げ、カッと目を見開き刀を振り下ろします。
しかし、それまでの雰囲気とは打って変わって、振り下ろされた刀はへなへなと勢いが無く、藁束に弾かれてしまいます。
その様子を見守っていた弧次郎と亜也子が、藁束に歯が立たない人初めて見たと呆れ、時行は恥ずかしさで顔を赤らめ、頼重も何とも言えない表情を浮かべます。
頼重は時行の筋肉は攻撃中でも常に「すぐに逃げられる」準備をしているため、へっぴり腰で刀を振ってしまうのだと説明します。
しかし、時行は以前五大院と戦った際に首を切り落としました。
そのことを亜也子が指摘すると、あの時は弧次郎と亜也子の援護によって逃げる必要がなかったうえ、兄の仇が相手だったために、全体重を込めて刀を振れたのだろうと頼重は分析します。
頼重の言葉を受け、時行は敵が五大院なら何人でも殺せるから五大院だらけの敵軍なら任せろといいますが、弧次郎はそんなことありえないとツッコミをいれ、腰を入れて振る鍛錬をたくさんする必要性があると指摘します。
しかしそれを頼重は逆効果だといいます。頼重は時行が、攻撃のための筋肉を鍛えすぎることで、長所である逃げが衰え、攻撃と逃げの両方が中途半端になってしまうことを危惧しているのです。
続いて弓の訓練に取り組むと、時行の弓の筋がそこそこいいということがわかります。
実は弓競技を見るのが好きだった北条高時によって、弓はかなりやらされていたのだといいます。
そのため、まずは弓を伸ばしていこうということに決まりました。
逃げることにめっぽう優れている時行ですが、大将たるもの逃げるだけでは軍の士気を損なってしまいます。
頼重は時行の特性を活かし、逃げながらも敵を倒す術を憶えさせたいが、それは戦い方として邪道であり、そんなことを教えられる師がどこにいるだろうかと思考します。
するとそこに頼重を諏訪氏の1人が、頼重を呼びに現れます。そして、西信濃の小笠原貞宗が突然訪ねて参ったと告げ、それを聞いた頼重は貞宗がと驚きます。
すぐに頼重は時行に貞宗と面識があるかを尋ねますが、時行は名前も知らないといいます。
これを聞いて安心した頼重は、時行たちに念のため離れた小屋から隠れ見ているように指示を出します。
貞宗の恐ろしさ
大勢の家臣を引き連れて現れた貞宗は、口元には笑みを浮かべつつ、瞳孔の開いている異様な様子で、「これは頼重殿、お久しゅうござる」と挨拶を述べます。
これに対して頼重は爽やかな笑顔で、わざわざお越しとは恐縮だと述べながら、要件を聞きます。
貞宗は、急な来訪で申し訳ないとしながら、挨拶をしに来たといいます。そして幕府が滅び、政権を取り戻した京の後醍醐の帝からの綸旨により、自身が信濃守護に任じられたことを説明します。
さらに貞宗は目も口も大きく開き、飛び出た目玉が頼重の鼻先に触れるほど頼重に顔を近づけると、自分が頼重に命を下す立場になったのだと威嚇します。
この言葉に頼重一族の諏訪盛高は、つい先日まで諏訪の下働きだった貞宗が、自分たちに命を下すということに腹を立てます。
それに対し貞宗は、鎌倉幕府が滅んだとき、自分たちが逆賊である北条と戦い多大な功を立てたのに引き換え、諏訪氏は北条側に立って戦う者が多かったと説明し、諏訪氏が領地全没収でも文句は言えない立場であると牽制します。
諏訪氏は貞宗の言葉に押し黙ることしかできません。
貞宗は、来訪の目的はもう一つあると言いながら背中から矢を1本手に取ると、矢を頼重へと向けて、北条一族やその重臣の生き残りを諏訪で匿っているならば、引き渡せと脅します。
小屋から様子を伺っている時行たち逃若党のメンバーは、焦りを覚えますが、頼重は落ち着いた様子で、匿うなどとんでもなく、見てもいないため渡しようがないと答えます。
頼重の回答に貞宗は、自身の目の良さをいかんなく発揮してあたりを観察し、100m先の杉の陰から用心深く様子をうかがう武士2人、万一に備え懐の小刀を握る老人、小屋の格子の隙間から覗き見る童達、どれもこれもが怪しいと言います。
そして再び目玉が頼重に触れる直前くらいまで顔を近づけると、自分の持つ千里眼は欺くことができないといい、近く必ず根こそぎ捉えると宣言します。
その言葉を最後に帰るそぶりを見せた貞宗ですが、足を止め、急ぎで来て手土産を渡していないので、鹿を1頭献上すると言い出します。
貞宗の申し出を怪しむ頼重をよそに、貞宗は弓を引きます。
その様はそれまでの貞宗の印象とは打って変わって、とても鮮やかで、時行は目を奪われます。
貞宗は、弓の狙いを頼重に合わせた状態で、諏訪大社では耳の裂けた鹿が獲れると縁起が良いそうですなと、意味深なことをいうと、狙いを頼重から右にそらし、鋭く矢を放ちます!
矢の放たれた先には、3人の女が立っており、矢は真ん中の栄という名の女の左耳をかすめます。
自身の矢を受けて痛がる栄を尻目に馬にまたがった貞宗は、大きく笑い声をあげて、耳の裂けた女鹿一頭受け取られいと言い放ち、諏訪大社を後にしました。
隠れ鬼
夜になり、小屋に逃若党の4人と頼重が集まります。
時行は栄の心配をしますが、縫えばつながるらしく、騒ぐほどの傷じゃないと笑っていたと栄の様子を雫が伝えます。
小笠原貞宗は、天下にも名が届いたような弓の名手であり、その弓を支える視力と観察力が厄介な男であると頼重は語ります。
弧次郎はただの巫女に弓を引くなどありえないと怒りを露わにしますが、時行は武士として恥ずべき行為だと同意しながらも、弓だけは本当に美しかったと感心した様子で話します。
この言葉に頼重は、時行を憎き敵でも良いものは良いと認める度量を持つ、素直で寛容なお方だと評し、その素質は対象となるときに必ず役に立つだろうと思考します。
そして、頼重は1つ妙案を思いつきます。
それは、北条の残党を捉えることと、それに伴って諏訪の勢力を弱めることを目的とする貞宗から、時行が正体を悟られぬように気をつけながら、弓の技術を盗むというもの。
つまり、敵でありながら弓の名手である貞宗を、時行の師としてしまうというのです!
作戦の詳細としては、これから先、貞宗が守護の立場を悪用して、何度も諏訪の領地に因縁をつけに来ることが予想されるため、貞宗が弓を使う様子を見る機会が何度もあります。
そこでこれから時行は、身を隠したり、素性を隠したりしながら、つかず離れずの距離で貞宗の弓を観察して、弓の技術を目で盗むのです。
頼重はこの作戦を貞宗の目と弓から逃げ切る隠れ鬼であるといい、この言葉に時行は怖気ずくどころか、ワクワクした表情を浮かべるのでした。
漫画「逃げ上手の若君」7話の感想
物語の本筋が動き始めたことが感じられる1話でしたね!
外道な性格でありながらも、技術がピカイチである敵という貞宗は、魅力的な敵キャラクターだなと感じました。
戦いの中で成長する展開や、味方の強キャラが師匠になることが多くの漫画では主流の中、敵から逃げ隠れしつつ技術を盗み見て成長するという展開は、とても新鮮でわくわくしますね!
また、個人的には要所要所に挟まれる笑いどころも好きで、今回の貞宗の目玉と頼重の鼻先が触れて、次のシーンで2人とも嫌そうな反応をしているコマはすごく笑いました(笑)
時行と貞宗の隠れ鬼はどうなるのか、時行はどんな成長を遂げるのか、続きがとても楽しみです!
漫画「逃げ上手の若君」の作品情報
著者・作者:松井優征(まついゆうせい)
掲載雑誌:週刊少年ジャンプ
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